エールメンタリング勉強会

講師 吉川宗男先生 ハワイ大学名誉教授

2016年9月21日
@エール学園(大阪難波)

エール学園
留学生の目標達成のためにメンタリングを行っている。
メンタリング研修が教職員対象に行われている。

いろいろな個性のある学生に対して画一的な対応をしては適切な支援にならない。
そのために教職員間で協力関係をつくりたい
お互いを知ることを目的として研修会をする

学生をより効果的に支援できるようにメンタリングに関し
1 共通理解をもつこと
2 共通語を共有すること
3 教師と職員メンターがコミュニケーションがとれるようになること

2 教師は、各学習者が学習過程において
1 どのような状況にいて、何を必要としているのかを知る
状況を診断する力をつける
2 その必要としているニーズを満たすため、教師はどんな行動をとったらいいのか
具体的な行動スタイルを知り、状況によって、手の打ち方を変える必要があることを知る
3 メンタリングプロセスが意味することを理解する
4 メンタリングスキルと同時にメンタリングマインドを理解する

学生の意欲をどう高めていったらいいのか、モチベーションの高め方を知りたい
問題を抱え落ち込んでいる学生にどう対処しているか
日本語の力はあるが、まだ自信がない学生に対してどう対処するか
学生自身が学習過程において、自分で考え、自分で行動できるようになるために、教師としてどういう行動をとったらいいのか
学習過程においても、学ぶコンテンツだけでなく学習者の成長も支援していきたい
できるなら教師と学生がともに成長しいていきたい。共進化していきたい
学生と信頼関係を築いていきたい

<メンタリングモデル>
教えて!ときたら教え手になる
助けて!ときたら助け手になる
支えて!ときたら支え手になる
任せて!ときたら任せ手になる(放置ではない)
「奥の手」もあるよ

メンタリング
メンターの由来はトロイの木馬?
オデッセウス王「これからは長い闘いになる」とこどもをおいていったら、メントールが子供を上手にそだててくれた
ダニエル・レヴィンソン「人生の四季」1980
中年期の管理職の研究「不況でもメンターがいたから元気に働けた」
1980年代のシリコンヴァレーのケース

メンターとは
メンティの可能性を引き出し、能力を開発するだけでなく、その人の意欲をも
現代版の千手観音
学生を変える前に自分を変える
自分が変わると学生も変わる

国や枠にとらわれている自分は囚人

プラチナルールとゴールデンルール

ゴールデンルール
人にしてもらってうれしいことは、人にもしましょう

プラチナルール
人が求めているもの、必要としているもの
すなわち
相手のニーズを知って、それを満たしてあげる
でもニーズは同じ人であっても、その人のその時の状況によって変化する

段階をみきわめるには能力と意欲をみる。教師は往々にして能力しかみない。

M1の段階の支援の在り方

・能力がどの程度か確認する
・知識を与える
・方向性は与えるが、具体的な知識をいきなりすべてあたえない。
 少し近くのところを示す

M2の段階の支援のありかた

・そのままを受け入れてあげる
・「辛いんだよね、わかるよ」
・そして悩みをきく
・聞くときは、意図、本心、気持ち
・どうした、元気ないな、心配しているよと歩きながら聞く
・まず心を開いてもらう

M3の段階の支援のありかた「支え手」
・まずこっちから信じてあげる
・こっちが信じるとオキシトシン(信頼ホルモン?)が相手にも出る
・セルフリーダーシップ

M4の段階の支援の在り方
・放り投げる(旅に出させる)
・ちょっと見守る
・うまくできたらハイタッチ
・成功の喜びを共有する
・子供に育てられたような親になる
・アシスタントを任せる
・自律支援
・守破離

2種類の支援行動
1 指示的行動:能力を高め成果を出す行動
  ・目的、目標を示す、説明する(いついつまでにここまで達成する)
  ・行動計画(アクションプラン)を設定する(または共に設定する)
  ・基本事項を教える、示す
  ・見本を示す、説明する、支持する
  ・評価基準を決める
  ・やり方やコツを教える
  ・フィードバックする
  ・期限(いついつまでに)を決める
  ・優先順位、選択、決断
  ・必要な情報を与える

ダメなこと
  批判する、責める、文句をいう、ガミガミいう、脅す、罰する、ご褒美をあげる

2 支援的行動:意欲を高めて、自主性、自律性を促進し、成長を支援する
  ・相手をよく理解するために、相手と向かい合い、耳、目、心を傾けて聴く
  ・相手をそのまま受け入れる、共感する(完全なる受容)
  ・相互理解のために対話する
  ・相手を思いやる
  ・相手一人一人の存在価値を認め、リスペクトをもって、真摯に接する姿勢、行動
  ・相手を信じ、信頼する
  ・心を開き、相手に関心を持って、かかわる
  ・自己開示する、ヴァルナブル(脆弱さ)になる(弱みをさらけ出す勇気)
  ・相手を認め、肯定するポジティブフィードバック、勇気づける
  ・見守る
  ・奉仕する、貢献する、尽くす、意味づける、価値づける
  ・ハイタッチも効果的
  
  ・あなたならできる、もっとできるはず、と教師が信じる
  ・自分にもつらいことがあった、という教師のつらい体験を共有してもいいい
  ・伝えるコミュニケーションより伝わるコミュニケーションを重視する
  ・神経経済学(犬にもオキシトシン、TED)

   「話しあい、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は動かじ
   見守って、信頼せねば、人は実らず」

メンタリングとは まとめ
・自律を支援する道である
・信頼関係構築のプロセスである
・成長のプロセスとその姿
・成功のプロセス
・戦略とは「戦いを省略する」ということ WIN-WINのためのOS 
 これを知っていればいろいろなアプリができる
・本当の意味での人間力の育成プロセス
・すべての学生は自分のストーリーをもっている。それを大事にする
・見守るのが大事

感想・疑問
・メンタリングは子育て、学習者、社員研修といった動的なステージには適用できる
・夫婦関係や介護関係のような静的で変化がない関係性にどのように適用されるのか
・学習においてM1→M4とかM2を避けることは可能か
・M2にならないようにするためにどうしたらいいか、という問いはありうるか
・M2は順調で健全な成長プロセスとしてあったほうがいいのか→よい
・能力の得手不得手についてはどう考えるか→それも一つ
・DISCという自分の中の多様性、勉強したい
・「伝える」より「伝わる」が大事というのが印象的
・吉川先生の教え方やワークショップの進め方がすごく勉強になった。演技派。声の調子をよく変えている。巨大ポストイットもつかってみたい。

http://leadershipinsight.jp/dictionary/words/slsituational_leadership_theor.html

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中