DLAワークショップ@横浜

講師 櫻井 千穂(同志社大学)
会場 かながわ県民センター711
日時 2016年12月11日 10:00-16:00

大事なことはその子の持っている言語資源をフル活用して育てること
例えばタガログ語が家庭言語で、本人の理解言語、もしくは表出言語であるのなら、タガログ語でも教育するべし
継承語・母語教育は、音声言語を文字言語にいかにつなげるか。例えば、絵本(現地から購入、学校の図書室に買ってもらう)の読み聞かせ、テロップ付きのyoutubeが効果的

家庭言語環境に関する質問例:家庭のインターネット環境はどの言語?

ケース1 小1 両親フィリピン 

タガログ語、英語、日本語

この子どもの特徴
①読みのストラテジーがある
表紙の絵から予測している
結末も予測している
予測のストラテジーができている
読めない語彙があっても推測しながら読んでいる
下位→上位概念で解釈している
落とし物→忘れ物、サンドイッチ→お弁当、チョコレート→デザート
要約ができつつある
1年生なら、時系列で書かれている出来事をそのまま述べる子がまだ多い。場面だけで区切って、時系列に考えられない子もいる。

大事なことをまとめて考える素地ができつつある
お話の流れも考えながら読んでいる
読んでる最中に先生に質問ができているかどうか
連想もできる
ストラテジーが強いということはそれだけ会話をしているということ
多分タガログ語だと思われる。ストラテジーは言語間で転移する。

②音読行動が弱め
知っている単語の読みは文節読みできるが、知らない単語のところで詰まったり読み返したりして流暢度が落ちている。
この子は推測先行型。
そういうことができないと文字だけ見る。
読みの速度(1分間あたりのモーラ数)8-90は平均120-30より低め

ケース2 中国 小学校1年生
再話の際、ストーリーの要約からはじまったので、能力が高い
他己意識、自己意識の高さ
読めない理由を自分で分析して求められてなくてもいっている
周りから自分がどう見えているかわかる
つぶやき読みをしてから知ってるかどうかを認識してから音読する
語彙が少ない
セルフモニター力が高いので劣等感がもちやすい。
本人の状況を言葉で説明してあげること、ほめることが大事
「あなたは二つの言葉ができるでしょ、だからすごいことなんだよ
だから今日本語でわからないことがあっても「自分はできない、ダメなんだ」と思わなくていいんだよ。少しずつ一緒にやってこうか」
将来的なこと(目標となるようなこと)を説明してあげてもいい
問題は中国語をどうするか?保護者(母親)が日本語だけで育てたいという強い意志を持っている場合、中国語をどうするか?
→家庭や本人の選択に強要はできない。母親は大学で日本語を専攻したほど日本語が堪能。言語選択・子育ての方法を押し付けるより、正確な情報をあげてみては?例えば中島和子先生の『バイリンガル教育の方法ー12歳までに親と教師ができること』などを薦める

データ1 読む「えんそくのおとしもの」

DLA「読む」の流れ
<読む前に>
①手順の説明
これからすることを子供のやる気が増すように楽しく説明する
②テキスト選び、子どもが読めそうなレベル(上限)のテキストを1冊提示し、手に取った感触、冒頭の音読の2段階で読めるかどうかを子ども自身に判断させる難しければ、レベルを下げる
③興味関心
 テーマについて知っていることを確認し、興味・関心を高める
 「えんそく」にいったことがありますか?
④予測:
下のレベルの場合:テキストの絵を見せて、テーマについて予測させる 
「これはどんなお話だと思いますか?」
上のレベルの場合:一部を読み聞かせて、予測させる。

<読みましょう>
① 読み聞かせ:最初は実施者が読み、子どもはテキストを見ながら聞く
  初めから10ページの最後まで実施者が声にだしてよむ
② 12ページの初めからテキストの最後までを子供が(指で押さえながら)読む
  ★特に訂正や指導はしない。質問されたら答える。  (*上のレベルは、音読の後、音読と黙読を選ばせる)

③ 終わったら声かけをする
  「とても上手に、がんばって読めましたね!」

<話し合いましょう>

再話させる「初めて聞く人(担任の〜先生 or 妹の〜ちゃん)に わかるように話してください。終わったら、「終わりです」と言ってください」(←聞き手と終わりを意識させる)

再話ができない場合は、レベルに合わせた足場掛け・声かけが大事
「大丈夫ですよ。最初から一緒に考えてみようか。初め誰が出てきましたか」「それから?』
褒める・待つ・繰り返す、 「あらすじチェック」の内容が順番に出るように支援。新情報をこちらから与えない

最後が出なかったら「最後どうなった?」

感想、

読書習慣、読書傾向の質問「どっちが好き? 自分で読むのが好き?読んでもらうのが好き?」

*家庭言語環境、母語の使用状況、嗜好(傾向)の情報がないのであれば、ここで聞く

励まして終わる「これからも一緒にたくさん読みましょう

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